【偽物】Shure SM58
偽物のマイクの中で最も多く製造されているものは、やはり、1960年代から製造されワールドスタンダードになっているダイナミックマイク、Shure SM58でしょう。偽物の多さは人気の証とも言えますが、偽物のSM58には一切価値がありません。
Shure SM58の偽物が出始めたのはロゴが印刷に変わった90年代半ば頃です。それ以前のUSA時代の物やシールタイプのロゴのものでは偽物は見たことがありません。
ところで、あなたが一番最初に買ったマイクは何でしたか?初めてのマイクがShure SM58だったという人は結構多いです。
偽物販売者のターゲットになるのは本物を手にしたことのないこのようなマイクリテラシー(マイクに対する知識)の乏しい人です。
普段からマイクを使用し、本物を知っている人にとっては偽物との判別はさほど難しくありません。しかし、本物を知らない人にとっては誰か(それも多くの人に)に指摘されるまで偽物であってもあくまで本物なのです。
マイクの偽物を買ってしまったらどうすれば良いでしょうか。売り主に返品出来れば一番楽です。もし出来ない場合は自分で使用しましょう。
偽物を偽物と明記して安く再販することは親切心と自責の念からなのでしょうが犯罪です。次の購入者がその偽物を本物として再販することを防ぐためにも偽物と明記しての販売はやめましょう。
以下に偽物のShure SM58の写真を掲載しますので本物との違いを認識し、偽物の購入や流通を未然に防ぎましょう。
偽物のShure SM58の外装は本物と酷似しており、判別が非常に難しいと言えます。
【偽物 】Shure SM58の特徴
本物よりもグリルボールがやや大きい。
グリルボールは接着されていて外せない。
ロゴの文字がボテッとつぶれている。
Mの文字が下が広がっている。
RとEの文字の接触ヶ所の角度が違う。
内部の端子板の形状が異なる。端子板に文字が無い。(coded terminal Green)
ワイヤの端子へのハンダ付けの手法が異なる。
ホットボンドの色が異なる。
ホットボンド内のトランスが無い。(トランスに見せかけてるが布状の物体)
キャノンオスの端子のShureロゴの形状が異なる。
偽物マイク撲滅委員会は偽物マイクの流通や再流通を阻止し、偽物マイクの撲滅を目指す団体です。