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Shure 556S

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 Shure 556Sは1960年代のガイコツマイクのフラッグシップモデルです。 当時、Shureのガイコツマイクには大型と小型の2系統があり、小型タイプは現在でもSHure 55SH2やSUPER55として製造されています。大型のものは「Fat Boy」の愛称で知られ、最近ではShure創立75周年記念に5575LEとして世界中で5575本限定で製造されました。 Shure 556Sは小型ガイコツマイク55Sを継承しながらジミヘンが使用したマイクとして有名なSM56と同様のショックマウントを搭載し、1960年代当時は珍しかったキャノンコネクタをいち早く採用したプロ仕様のマイクです。 内部のマイクカートリッジは現行のものと全く異なる大型のユニットで、まさに当時の音色がします。 背面下部にはインピーダンス切り替えスイッチがあり、Hはハイインピーダンス、Mはミディアムインピーダンス、Lはローインピーダンスに切り替えが可能です。

AKG D112

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AKG D112はAKGを代表する低音楽器用のダイナミックマイクの一つです。重低音をそのまま拾うようなアタックの強いサウンドが特徴です。 1980年代に発売され、2010年代まで製造されていました。終盤には生産国をオーストリアから中国に変更して製造され、現在はスイーベルマウントを備えた後継機、AKG D112MK2が発売されています。 D112という機種名からも1960年代に発表された名機、D12を意識したものであることが分かります。D12は低音用のチャンバーを備えたマイクで姉妹機種としてスイーベルマウントとローカット機構を備えたD20や、そのサスペンションタイプのD25、カプセルを2つ使うことでコンデンサーマイクのように指向性切り替えを可能にしたD30などがあります。他にもD12のOEMモデルがFenderやEcholetteなどから発売されていました。 D12は使用や経年により低音が出なくなる故障が頻発したり、マイクボディを構成するプラスチックフレームが破損したりする問題を抱えていたのですが、それを克服したのがAKG D112でした。発売後、一躍低音楽器用マイクの代名詞的な存在となり、「ビッグエッグ(大きな卵)」の愛称で親しまれました。 D112には接着固定型のカプセルとD12以上に大型のチェンバーが採用され、D12のもう一つの弱点である脆弱なプラスチックフレームとは対極のタフなダイキャストボディによってカプセルが保護されています。 D112の弱点は修理が出来ないということでしょう。カプセルは完全に接着されているため分解するにはカプセルを壊すしかなく、また、壊して故障個所に辿り着いたとしてもダイヤフラム内のムービングコイルの断線であることが多いので、修理は不可能です。そのため、純正の交換用カプセルと交換するしかないのですが、入手は難しいでしょう。

Shure Beta52A

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低音楽器用に最適な周波数特性を備え、音圧の高い楽器の力強いサウンドをクリアーに収音するBETA52Aは他の音源からの影響を受けにくいスーパーカーディオイドデザインです。 BETA 52Aはどのような用途に適していますか? プロのミュージシャンのキックドラム、バスアンプ、アコースティックベース用マイクロホンとして最適です。ステージ上でもスタジオ内でもクオリティーの高い音を収音します。 BETA52Aの特徴はなんですか? BETA 52Aの最適に調整されたスーパーカーディオイド・パターンは、 その全周波数帯域におよび、ハウリングを抑えての高ゲインの達成と、不要な音源に対する優れたセパレーションを可能にしています。また、一体式XLRコネクタ付きのダイナミック・ロッキング・スタンド・アダプターを備えているので、キックドラムの内側にも簡単に設置できます。スタンド・アダプターによりマイクロホンの位置が固定されるので、激しい衝撃や強い振動の中でも、位置がずれることはありません。また、硬化スチール製メッシュ・グリルは、移動中の衝撃や摩耗からBETA 52Aを守ります。 キックドラムなどの低音楽器用に調整された、周波数特性。 一体式XLRコネクター付きのダイナミック・ロッキング・スタンド・アダプターを備え、キックドラムの内側にも簡単に設置可能。 levels極めて高い音圧レベルでも、スタジオ・クオリティのパフォーマンスを提供。 スーパーカーディオイド・パターンにより、ハウリングを抑えての高ゲインの達成と、不要なノイズに対する優れたセパレーションを実現。 硬化スチール製メッシュ・グリルが、摩耗や衝撃からマイクロホンをガード。 エアー式ショック・マウント・システムが、メカニカル・ノイズや振動の伝達を最小限にカット。 ネオジウム・マグネットの採用により、SN比に優れた高出力を実現。 負荷インピーダンスの変化による影響を低減。 数々の伝説を生み出したShureのクオリティと信頼性を継承 ■ダイナミックマイク、バスドラム用、低音楽器用 ■超単一指向性 ■周波数特性:20Hz-10kHz ■出力インピーダンス:150Ω ■サイズ・重量:径70mm、120D×160Hmm・605g

【偽物】Shure SM58

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偽物のマイクの中で最も多く製造されているものは、やはり、1960年代から製造されワールドスタンダードになっているダイナミックマイク、Shure SM58でしょう。偽物の多さは人気の証とも言えますが、偽物のSM58には一切価値がありません。 Shure SM58の偽物が出始めたのはロゴが印刷に変わった90年代半ば頃です。それ以前のUSA時代の物やシールタイプのロゴのものでは偽物は見たことがありません。 ところで、あなたが一番最初に買ったマイクは何でしたか?初めてのマイクがShure SM58だったという人は結構多いです。 偽物販売者のターゲットになるのは本物を手にしたことのないこのようなマイクリテラシー(マイクに対する知識)の乏しい人です。 普段からマイクを使用し、本物を知っている人にとっては偽物との判別はさほど難しくありません。しかし、本物を知らない人にとっては誰か(それも多くの人に)に指摘されるまで偽物であってもあくまで本物なのです。 マイクの偽物を買ってしまったらどうすれば良いでしょうか。売り主に返品出来れば一番楽です。もし出来ない場合は自分で使用しましょう。 偽物を偽物と明記して安く再販することは親切心と自責の念からなのでしょうが犯罪です。次の購入者がその偽物を本物として再販することを防ぐためにも偽物と明記しての販売はやめましょう。 以下に偽物のShure SM58の写真を掲載しますので本物との違いを認識し、偽物の購入や流通を未然に防ぎましょう。 偽物のShure SM58の外装は本物と酷似しており、判別が非常に難しいと言えます。 【偽物 】Shure SM58の特徴 本物よりもグリルボールがやや大きい。 グリルボールは接着されていて外せない。 ロゴの文字がボテッとつぶれている。 Mの文字が下が広がっている。 RとEの文字の接触ヶ所の角度が違う。 内部の端子板の形状が異なる。端子板に文字が無い。(coded terminal Green) ワイヤの端子へのハンダ付けの手法が異なる。 ホットボンドの色が異なる。 ホットボンド内のトランスが無い。(トランスに見せかけてるが布状の物体) キャノンオスの端子のShureロゴの形状が異なる。 偽物マイク撲滅委員会は偽物マイクの流通や再流通を阻止し、偽物マイクの撲滅を目指す団体です。

AKG D1200E

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かつてオーストリアの名門だったAKG(現在はサムスン傘下)が1970年代に発表したマイクです。下部に3段階ローカット切り替えが可能なBMSスイッチが付いています。 B・・・Bass(ローカット無し) M・・・Medium(ローカット弱) S・・・Sharp (ローカット最大) グリルの網がワイヤーではなく焼結タイプのAKG D1000Eというマイクもあります。また、BMSスイッチがオンオフスイッチに変更されJRCという日本のメーカーからOEM販売された機種も存在します。 説明書によるとSennheiser MD421HLのようなデュアルインピーダンスのモデルも存在するようです。

ELECTRO VOICE 630

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ELECTRO VOICE 630は米国のELECTRO VOICE (エレクトロボイス)社が1950年代にPA(Public Address=拡声)用、無線機用に発売した無指向性のマイクです。 1950年代はアールデコの影響を受けた秀逸なデザインのマイクが数多く発表されました。 用途や年代により、形状やインピーダンス、コネクタに違いのあるバリエーションの存在がいくつか確認されています。 【US アーミー仕様】

AUDIX D3

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レコーディング用の楽器録りマイクとして開発されたローゲインマイク、耐音圧に優れており、ドラム全般の他、管楽器、シンバルなどあらゆる高音圧の楽器録りに使える最高音質のマイク ■タイプ:ローゲイン・ダイナミック・マイク ■使用用途:バスドラム、トランペット、エレキギター、等楽器用 ■カプセル:VLM Type C ■指向性:超単一指向性 ■周波数特性:50Hz~19kHz ■インピーダンス:150Ω ■感度:1.0mV/Pa ■オフ・アクシス・リジェクション:>30dB ■最大SPL:150dB ■寸法・重量:101mm、170g