投稿

ラベル(コンデンサーマイク)が付いた投稿を表示しています

Oktava MK-319

イメージ
 Oktava社は昔からあるロシアの音響機器メーカーです。コンデンサーマイクだけでなく、リボンマイクも製造しています。 MK-319はMK-219の後継機種でOktavaを代表するコンデンサーマイクの一つです。 PADとローカットスイッチを備え、カプセルはダイヤフラム前にリゾネーターを配しています。 『MK-319』は、他Oktavaマイクロフォン同様に「価格からは想像できない音のクオリティー」が高く評価され、ボーカル、アコースティック楽器、オーバーヘッド用マイクとして、多くのプロミュージシャンの自宅スタジオはもちろん、著名アーティストのアルバム制作レコーディング現場においても使用されています。 Sigur Ros/シガー・ロスのセカンド・アルバム製作時、クラシックNEVEコンソールが設置され、『U47』、『U87』といった高価なノイマン・マイクが並ぶ中、「とてもいい音の、でも、とても安価な」(Jonsi Birgisson/Vo.) Oktavaマイクロホンが何本も使用されました。 -「ストリングスのオーバーヘッドでの使用において、とてもよいサウンドが得られた。」(Ken Thomas/Producer) 実際のストリングス収録風景には、『MK-319』の先代モデル、『MK-219』の姿が。 シガー・ロスのこのアルバムの大きな特徴でもある、あの滑らかで妖艶なストリングス・サウンドは、Oktavaマイクで収録されていたのです。 『MK-319』を初めて聴いた、日本のある著名エンジニアのコメントです。 -「いい意味でビンテージ寄りのサウンドですね。最近のモダンな機種に比べるとレンジは狭く感じますが、これは、ベテラン・エンジニアさん、例えば“NEVEが好きな人”、が好むサウンドだと思います。」 『MK-319』のサウンドは、モダンな他社製品群に見られるようなサウンドの華やかさはありません。 しかしながら、プレイヤーの演奏をありのままに、心地の良い豊かな音像としてリスナーの耳に届けます。

Neumann M147

イメージ
Neumann M147は単一指向性の真空管コンデンサーマイクです。自己ノイズが低く、クリアなサウンドが魅力です。U47とM49モデルから継承されたK47/49デュアルダイアフラム・カプセルを採用し、フラットな周波数特性によりナチュラルなサウンドを実現しています。 M 147は、カーディオイド特性を持つ真空管コンデンサマイクロフォンです。U 47、M 49から受け継いだK 47/49デュアルダイアフラムカプセルの後に、インピーダンスコンバータ機能を持つチューブが続きます。その次のステージが、極めて低いセルフノイズレベルを実現したトランスレス出力回路です。これらの革新的な組み合わせが、同種のM 149 Tubeが、1997年のTEC Awardを受賞する決め手となりました。カプセルは、U 47に使用されたものと同等で、中音域の高い方にフラットな周波数特性を持ち、2kHz以上で3dBまでの増強があります。特殊なカプセルデザインの為、より高い周波数域では更に指向性が強くなります。これは、U 47と後継のU 47 fetの特性によく似ています。他のマイクと比較して、M 147 Tubeで使用されるインピーダンスコンバータは、たった12dB(A)/24dB(CCIR)という極めて低いセルフノイズレベルを特徴にします。また、M 149 Tube同様に厳選された真空管(三極管)と現代的な回路構成を組み合わせています。この技術は、チューブの並外れた伝達特性を最大限に生かし、音色を変化させる事なく出力に伝送します。 実はこのマイク、ヘッドグリルを外して基板に注目するとローカットとPADのスイッチが付いています。説明書にも記載されていないので知らない方が多いのではないでしょうか。そして、単一指向性なのにカプセルは両面タイプのK47!片面が汚れたらもう一方に切り替えて使ってねと。しかし、中央端子からワイヤーが出ていないのでワイヤーを付け替える必要があるという。自分でワイヤーの交換作業をするとドライバーでダイヤフラムに穴を開けそうで怖いですね。迷ったときはマイク博物館友の会のM147ワイヤー交換サービスをお申し込み下さい。もちろん、他にも基板に直付けされたサブミニチュア真空管の交換も可能です。 ところで、M147の純正ショックマウントはEA1というものです。このショックマウント、交換用のゴ...

Microtech Gefell M930

イメージ
ボーカルやナレーション録りから楽器収録まで広範囲にカバーするコンデンサーマイク。 最新のテクノロジーによる電子回路と優れた特性でノイマン伝統のM7カプセルによく似たラージダイアフラムカプセルを融合した設計です。極めてローノイズな特性はオーケストラの収録やサラウンド制作にも適しています。 サスペンションを内蔵したカプセルマウンター 電子バランスによる出力トランスレス 【仕様】 指向性:単一指向 感度:23mV/Pa 出力インピーダンス:100Ω ノイズレベル : 7dB-A(DIN EN60651) S/N : 88dB(A-weighted) SPL: ≦141dB   最大出力レベル:17dBu 給電方式 : 48VPHANTOM POWERING/DIN45596 and IEC268-15 出力コネクタ:3Pin XLR/2-pin Hot 重量 : 210g サイズ : 118mm×45Φ

AKG C391B (SE300B CK91 CK92 CK93 CK94 CK98)

イメージ
 楽器録りのコンデンサーマイクとして 世界中で活躍するロングセラーマイク。カプセル部は取り外し、交換が可能(交換用カプセルCK91:単一指向性, CK92:無指向性, CK93:ハイパーカーディオイド, CK94:双指向性、CK98:ショットガン)で様々な指向性に切り替え可能。ローカット、PADも装備。シンバルなど金物との相性がいいマイク。 CK91とSE300 Bのセットモデル。 カートリッジとプリアンプの接続部にはAKG独自の機構を採用し、素早い着脱と確実な接続を実現。手入れも容易で、長い間愛用可能。 研ぎ澄まされたカーディオイドの指向特性により、軸外の音源からの影響を最小限に抑制。狙った音のみを確実にピックアップ。 ハンドリングノイズをカットする75Hzのローカットフィルターと、高音圧の音源にも対応可能なー10dBのパッドを搭載。 オプションで、無指向性、ハイパーカーディオイド、双指向 性、超指向性のカートリッジを用意。組み合わせることで様々な用途で活躍。 ■コンデンサー・マイク ■指向性:単一指向 ■周波数特性:20Hz~20kHz ■インピーダンス:200Ω ■寸法・重量:19×147mm、115g ■電源:ファンタム電源 ■構成:SE300B+CK91
イメージ
  SONY C-48 SONYが1980年代に発表した可変指向性マイクの傑作です。 1960年代のSONYの真空管マイク、SONY C-57やSONY C-107の佇まいを継承しながら、内部は全く異なるコンセプトで設計されています。 SONY C-48にはNeumann (ノイマン)U87の影響を大きく受けたマイクカプセルが採用され、単一指向性、無指向性、双指向性の切り替えを可能にしています。 U87のマイクカプセルはセンターターミネイト(中央端子)のデュアルダイヤフラム(両面振動板)で構成されているのですが、SONY C-48はU87同様、不適切な使用によるマイクカプセルのダメージによって湿気で音切れやノイズが発生することが非常に多いマイクです。 そのため、豊富な知識と確かな技術を持った専門店で購入することをお勧めします。