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Altec 654A

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AKG D1000E AKG D1200E AKG D2000Eのスイッチについての考察

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AKG D1000E ゴールドバージョンもあります。 AKG D1200E AKG D2000E 今回はこの3本のマイクのスイッチについて詳しく見ていきましょう。 AKG D1000EとD1200Eはグリルが網か焼結ボールかの違いだけなので、実際には D1000E & D1200E VS D2000E という構図になります。 それぞれのマイクのスイッチ部分の写真を拡大してみましょう。 AKG D1000E ↑BMSの表記あり AKG D1200E ↑BMSの表記あり AKG D2000E ↑BM〇の表記あり AKG D2000EだけBM〇になっています。 〇って、丸?ゼロ?アルファベットの「O(オー)」? さあ、何でしょうか。 説明書を読み解くとそれぞれのポジションは下記のようになります。 B・・・Bass (ローカット無し) M・・・Medium (ローカット弱) S・・・Sharp (ローカット強) 〇・・・Off (オフ) こう見ると「〇」はアルファベットの「O(オー)」なのかもしれません。 お時間のある方は是非、説明書を御覧ください。 AKG D1200 AKG D2000

Electro Voice RE20のウレタン交換はとにかく大変というお話

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  エレクトロボイスRE20は時間が経つとマイク内部でカプセルを支えているウレタンフィルターがボロボロになり、カプセルが中でゴトゴト動くようになります。 こうなるとウレタンを交換するしかありません。 しかし、RE20のウレタン交換はなかなかやっかいです。 なぜなら、ウレタンを交換しようとすると完全に分解しないといけないからです。 どうしてこんな構造にしたのか理解に苦しみます。 分解するのも一苦労です。 グリルを固定している六角ネジが固着して外せなかったりすると大変です。 グリルが外せたとしても絶対に無理やりカプセルを引き抜いたりしないで下さい。 断線してしまいます。 よく「ウレタンを交換しました。」として販売されているRE20はボディの隙間から粉になったウレタンのカスを掻き出して新しいウレタンを詰め込んでいるだけです。 実は、RE20のカプセルを包むウレタンはコップ型になっており、掻き出すだけでは底面のウレタンカスが除去できずそのまま残ってしまいます。 面倒ですが分解して交換するのが最善です。 ウレタン交換すると下の写真のようになります。 円筒形に見えますが、底があるコップ型のウレタンです。 写真では分かりませんが、底部のウレタンの厚みは10ミリ程あります。 2か所の音波孔のウレタンも交換します。 ボディとグリルは水洗いしてウレタンカスを完全に除去します。 折角なのでダイヤフラムカバーを外してダイヤフラムを清掃しておきましょう。 メッシュの隙間から入り込んだウレタンカスを除去します。 このとき、ワイヤーを引っ掛けて断線させたり、ダイヤフラムを傷付けることがないように細心の注意を払う必要があります。 RE20のボイスコイルの引き出し線はコイル部の終端からダイヤフラム外に出ているという構造であることに留意しておきましょう。 完成

Shure 556S

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 Shure 556Sは1960年代のガイコツマイクのフラッグシップモデルです。 当時、Shureのガイコツマイクには大型と小型の2系統があり、小型タイプは現在でもSHure 55SH2やSUPER55として製造されています。大型のものは「Fat Boy」の愛称で知られ、最近ではShure創立75周年記念に5575LEとして世界中で5575本限定で製造されました。 Shure 556Sは小型ガイコツマイク55Sを継承しながらジミヘンが使用したマイクとして有名なSM56と同様のショックマウントを搭載し、1960年代当時は珍しかったキャノンコネクタをいち早く採用したプロ仕様のマイクです。 内部のマイクカートリッジは現行のものと全く異なる大型のユニットで、まさに当時の音色がします。 背面下部にはインピーダンス切り替えスイッチがあり、Hはハイインピーダンス、Mはミディアムインピーダンス、Lはローインピーダンスに切り替えが可能です。

AKG D112

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AKG D112はAKGを代表する低音楽器用のダイナミックマイクの一つです。重低音をそのまま拾うようなアタックの強いサウンドが特徴です。 1980年代に発売され、2010年代まで製造されていました。終盤には生産国をオーストリアから中国に変更して製造され、現在はスイーベルマウントを備えた後継機、AKG D112MK2が発売されています。 D112という機種名からも1960年代に発表された名機、D12を意識したものであることが分かります。D12は低音用のチャンバーを備えたマイクで姉妹機種としてスイーベルマウントとローカット機構を備えたD20や、そのサスペンションタイプのD25、カプセルを2つ使うことでコンデンサーマイクのように指向性切り替えを可能にしたD30などがあります。他にもD12のOEMモデルがFenderやEcholetteなどから発売されていました。 D12は使用や経年により低音が出なくなる故障が頻発したり、マイクボディを構成するプラスチックフレームが破損したりする問題を抱えていたのですが、それを克服したのがAKG D112でした。発売後、一躍低音楽器用マイクの代名詞的な存在となり、「ビッグエッグ(大きな卵)」の愛称で親しまれました。 D112には接着固定型のカプセルとD12以上に大型のチェンバーが採用され、D12のもう一つの弱点である脆弱なプラスチックフレームとは対極のタフなダイキャストボディによってカプセルが保護されています。 D112の弱点は修理が出来ないということでしょう。カプセルは完全に接着されているため分解するにはカプセルを壊すしかなく、また、壊して故障個所に辿り着いたとしてもダイヤフラム内のムービングコイルの断線であることが多いので、修理は不可能です。そのため、純正の交換用カプセルと交換するしかないのですが、入手は難しいでしょう。

Oktava MK-319

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 Oktava社は昔からあるロシアの音響機器メーカーです。コンデンサーマイクだけでなく、リボンマイクも製造しています。 MK-319はMK-219の後継機種でOktavaを代表するコンデンサーマイクの一つです。 PADとローカットスイッチを備え、カプセルはダイヤフラム前にリゾネーターを配しています。 『MK-319』は、他Oktavaマイクロフォン同様に「価格からは想像できない音のクオリティー」が高く評価され、ボーカル、アコースティック楽器、オーバーヘッド用マイクとして、多くのプロミュージシャンの自宅スタジオはもちろん、著名アーティストのアルバム制作レコーディング現場においても使用されています。 Sigur Ros/シガー・ロスのセカンド・アルバム製作時、クラシックNEVEコンソールが設置され、『U47』、『U87』といった高価なノイマン・マイクが並ぶ中、「とてもいい音の、でも、とても安価な」(Jonsi Birgisson/Vo.) Oktavaマイクロホンが何本も使用されました。 -「ストリングスのオーバーヘッドでの使用において、とてもよいサウンドが得られた。」(Ken Thomas/Producer) 実際のストリングス収録風景には、『MK-319』の先代モデル、『MK-219』の姿が。 シガー・ロスのこのアルバムの大きな特徴でもある、あの滑らかで妖艶なストリングス・サウンドは、Oktavaマイクで収録されていたのです。 『MK-319』を初めて聴いた、日本のある著名エンジニアのコメントです。 -「いい意味でビンテージ寄りのサウンドですね。最近のモダンな機種に比べるとレンジは狭く感じますが、これは、ベテラン・エンジニアさん、例えば“NEVEが好きな人”、が好むサウンドだと思います。」 『MK-319』のサウンドは、モダンな他社製品群に見られるようなサウンドの華やかさはありません。 しかしながら、プレイヤーの演奏をありのままに、心地の良い豊かな音像としてリスナーの耳に届けます。

Shure Beta52A

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低音楽器用に最適な周波数特性を備え、音圧の高い楽器の力強いサウンドをクリアーに収音するBETA52Aは他の音源からの影響を受けにくいスーパーカーディオイドデザインです。 BETA 52Aはどのような用途に適していますか? プロのミュージシャンのキックドラム、バスアンプ、アコースティックベース用マイクロホンとして最適です。ステージ上でもスタジオ内でもクオリティーの高い音を収音します。 BETA52Aの特徴はなんですか? BETA 52Aの最適に調整されたスーパーカーディオイド・パターンは、 その全周波数帯域におよび、ハウリングを抑えての高ゲインの達成と、不要な音源に対する優れたセパレーションを可能にしています。また、一体式XLRコネクタ付きのダイナミック・ロッキング・スタンド・アダプターを備えているので、キックドラムの内側にも簡単に設置できます。スタンド・アダプターによりマイクロホンの位置が固定されるので、激しい衝撃や強い振動の中でも、位置がずれることはありません。また、硬化スチール製メッシュ・グリルは、移動中の衝撃や摩耗からBETA 52Aを守ります。 キックドラムなどの低音楽器用に調整された、周波数特性。 一体式XLRコネクター付きのダイナミック・ロッキング・スタンド・アダプターを備え、キックドラムの内側にも簡単に設置可能。 levels極めて高い音圧レベルでも、スタジオ・クオリティのパフォーマンスを提供。 スーパーカーディオイド・パターンにより、ハウリングを抑えての高ゲインの達成と、不要なノイズに対する優れたセパレーションを実現。 硬化スチール製メッシュ・グリルが、摩耗や衝撃からマイクロホンをガード。 エアー式ショック・マウント・システムが、メカニカル・ノイズや振動の伝達を最小限にカット。 ネオジウム・マグネットの採用により、SN比に優れた高出力を実現。 負荷インピーダンスの変化による影響を低減。 数々の伝説を生み出したShureのクオリティと信頼性を継承 ■ダイナミックマイク、バスドラム用、低音楽器用 ■超単一指向性 ■周波数特性:20Hz-10kHz ■出力インピーダンス:150Ω ■サイズ・重量:径70mm、120D×160Hmm・605g